医師・薬剤師

薬剤師

中井 裕統

2023年新卒採用

誰かの回復に貢献できたという確かな実感が、前向きに働く力になる。

CHAPTER 01

"誰かの力になりたい"
その思いが原動力に

私は薬剤部に所属して3年目になります。現在は外科の病棟を担当し、持参薬の確認や処方チェック、必要に応じて処方提案などを行っています。

当院で行う治療はクリニカルパスに基づく標準治療が基本ですが、患者さんに応じた個別対応が求められる場面も少なくありません。患者さんの声に耳を傾け、医師や看護師と連携しながら、患者さんの治療をサポートできることに大きなやりがいを感じています。

私が担当する外科の病棟はがん治療の患者さんも多く入院されます。手術や抗がん剤治療を受ける患者さんに対して、薬の効果や副作用、退院後の注意点まで丁寧に説明し、不安を和らげ、安心して治療に臨んでもらえるよう努めています。

そのほか、医療用麻薬の管理や定数薬品の在庫確認、抗生剤の適正使用、血液検査のチェックなど、裏方的な業務も担っています。また、病棟業務だけでなく調剤室での調剤・監査、抗がん剤のミキシング業務、化学療法センターでの服薬指導にも携わっており、さまざまな場面で多面的な業務を経験できるのが当院薬剤部の特徴だと思っています。

病院薬剤師としてやりがいを感じる瞬間は、患者さんから見えないところでの働きが、治療成果につながっていると実感できたときです。患者さんからの「ありがとう」はもちろん嬉しいですが、それと同じくらい、医師や看護師など病院スタッフからの「ありがとう」は、信頼の証として大きな励みになります。

目立つ仕事ではないかもしれませんが、誰かの力になれていると思えるからこそ、やりがいを持って働けています。

CHAPTER 02

「落ち着き」と「活気」が共存する、ちょうどいい職場

薬剤部は全体的に穏やかで落ち着いた雰囲気です。20〜30代のスタッフが多く、集中して業務に取り組みながらも、必要なときにはすぐに声をかけ合える環境だと思います。静かすぎず、騒がしすぎない、ちょうどいい空気感の中で仕事ができています。

新人の頃は不安もありましたが、「話しかけにくい」「質問しづらい」と感じるような堅苦しさは感じませんでした。業務中でも自然と笑い声が聞こえるような、風通しの良い職場だと思います。

一方で病棟業務中の拠点となるナースステーションは、常に人の出入りやチームのやり取りがあり、活気にあふれています。カンファレンスや回診に同行する機会もあり、リアルな現場を肌で感じる中で、薬剤師としての視野が広がる貴重な経験ができています。

落ち着いた空間で自分のペースで業務に集中する時間と、現場の緊張感と臨場感のある時間。その両方を経験できるのが、当院薬剤部の魅力だと思います。

CHAPTER 03

病院薬剤師の仕事は、
未来の可能性を広げる

もともと「ファーストキャリアは絶対に病院で」と決めていました。診療科の幅が広い総合病院なら、さまざまな症例に触れられ、薬剤師としての土台をしっかり築けると考えたからです。

就職活動をしていた当時の私は、最初の就職先で病院以外を選ぶと、将来的に病院薬剤師への転職が難しくなるかもしれないという不安がありました。「病院薬剤師の経験を後から積めないかもしれない」と考えていたからこそ、「まずは病院で経験を積もう!」と思っていました。そして病院薬剤師の経験が、将来の可能性を広げることにつながると信じています。

岡山済生会総合病院のことは就職活動中に同級生から話を聞いて知りました。卒業生や病院薬剤師の経験のある大学の先生に話を聞いたり、病院見学で現場の雰囲気を見て、「ここなら自分も成長できる」と感じ、選考を受け、就職を決めました。また、雰囲気だけでなく、岡山駅から徒歩圏内という立地も、通勤面で大きな魅力の一つです。

CHAPTER 04

「新人でも安心」
成長を後押しする教育体制

入職後は、教育プログラムに沿ったOJTがスタートします。スケジュールにはある程度の流れがありますが、仕事の理解度や習得ペースは人それぞれなので、その都度調整を行い、到達度に応じて柔軟に対応しています。

進捗管理は教育担当の薬剤師が行い、先輩薬剤師からのレクチャーや実務の見学、実践、フィードバックを通じて、着実にステップを踏みながら成長できる体制が整っています。

当直業務は入職後8か月頃からスタートしますが、最初の数回は先輩と一緒に入り、実践の中で安心して経験を積むことができます。薬剤部での仕事は段階的に独り立ちを目指せるので、無理なく自信をつけていけます。

CHAPTER 05

心強い経済的サポートがあるから
夢を諦めなくてすむ

病院薬剤師の仕事は、患者さんの命と生活を支える大きな責任を伴います。その一方で、収入面では民間の調剤薬局などに比べて決して高くないのが現実です。そのため、「本当は病院で働きたいけれど、奨学金の返済があるから」と経済的な理由で夢を諦めてしまう学生も少なからずいるかと思います。

岡山済生会には、そうした悩みをサポートする「薬剤師奨学金返還補助制度」があります。毎月5万円を上限とし、月々の奨学金の返済を国家試験合格年の4月から起算して最長6年間まで補助が受けられる制度で、私が2年目の時から導入されました。奨学金を返済しながら働いている私にとって、この制度の存在は非常に大きな支えとなっています。

経済的な安心感は、働きやすさに大きく影響すると思います。就職後は仕事だけでなくプライベートをどうするかも自分で決めるようになるので、経済的サポートがあり、集中して仕事に向き合える環境にはとても感謝しています。

また、この補助は、万が一家庭の事情などで退職が必要になった際にも返還義務がない仕組みです。もし将来のライフプランが変わったとしても、制度に縛られずに働き続けられる点も非常にありがたいと感じています。全国的に見ても、このような制度を整えている病院は非常に少ないと思うので、学生の皆さんにはぜひ知っておいてほしいポイントです。

CHAPTER 06

自分の可能性を広げる挑戦を
後押しする風土がある

当院では、資格取得に挑戦する職員を支援する制度があります。薬剤師に限らず、さまざまな職種がこの制度を活用し、それぞれの専門性を高める努力を続けています。

学会発表では参加費、交通費、宿泊費の支援を受けることができます。
専門領域の資格取得には、学会への登録や認定に必要な単位取得のために学会の参加が必要になることもあります。

私も今、がん領域の専門資格取得を目指して準備を進めているところです。病院薬剤師の専門資格取得にはある程度の経験年数が必要なものがあるので、支援を受けながら、今のうちから少しずつ学びを積み重ねています。

ありがたいことに、薬剤部の上司をはじめ、周囲の方々が「やりたい気持ちがあるなら応援するよ」と、前向きに背中を押してくれており、外部の勉強会やカンファレンスも、上司や医師の先生方のご縁で参加の機会をいただいております。

自分のやりたいことへの成長意欲を応援してもらえる環境は、自分の学びへの気持ちを一層強くしてくれています。

CHAPTER 07

後悔のないキャリア選びは
「自分を知ること」から

就職先を選ぶうえで、私が一番大切にしたのは「自分を知ること」でした。何が好きで、何にやりがいを感じるのか。どんな環境で力を発揮できて、どんな状況は苦手なのか。自分の特性を理解することが、進路選択の土台になると実感しています。学生の皆さんにも、まずはじっくりと自分と向き合ってほしいと思います。

もし、病院薬剤師という道に少しでも興味があるなら、今のタイミングでぜひ一歩を踏み出してみてほしいです。病院でのファーストキャリアは、将来のキャリアの可能性を広げてくれます。

済生会には奨学金返還補助や資格支援など、思い切ってチャレンジできる環境が整っています。「やってみたい」と思ったときがチャンスです。待っているだけでは何も得られません。迷っているなら、一度見学に来てみてください。現場の空気を感じ、スタッフと話すことで、きっと自分に合うかどうかが見えてくるはずです。

患者さんだけでなく、仲間や自分自身とも向き合える職場。それが、岡山済生会病院の薬剤部です。
見学でお会いできた際は、いろいろ相談してください。

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