医療技術員

臨床工学技士

山田 健留

2016年新卒採用

医療機器の専門職として、手術や検査にもチームの一員として携わります

CHAPTER 01

岡山済生会では臨床工学技士として
手術や検査にも携われる

臨床工学技士の仕事は診療や手術で使用する医療機器の安全管理や操作を行うことです。私は普段、手術室でこれらの業務を行っていますが、時には医師や看護師らと一緒に手術に入って術中の機器操作を行ったり、腹腔鏡手術の際にはカメラ助手(スコープオペレーター)として清潔野に入ることもあります。そのほかにも内視鏡センターにて治療・検査の介助やスコープの整備をしたり、月に1度は外来にてペースメーカ植込み患者さんの機器のチェックを行うなど、さまざまな業務に携わっています。

手術を受けられる患者さんは麻酔で眠っていることが多く、他の職種のように患者さんから直接「ありがとう」を言ってもらえる機会はあまりありません。それでも何の問題もなく無事に手術が終了すれば、それは自分たちの日々の保守管理業務がうまくできているということなので、トラブルなく日常が過ぎていくということに対しては、一つのやりがいを感じています。
また、医療機器の専門職として医師や看護師からも信頼されており、さまざまな疑問に答えたり、術中のトラブルがうまく解決できたときには、やっていてよかったな、と思います。

CHAPTER 02

消化器外科の手術件数が多く
スコープオペレーターとしての
経験が積める環境

私が入職したのは、ちょうど国体町に建設中だった岡山済生会総合病院の新病院が完成したタイミングでした。手術室の増室に伴って手術室業務を行う臨床工学技士を募集しており、学生時代から手術室で働きたいと思っていた私にとっては、またとない機会でした。その当時はまだ臨床工学技士が医師と一緒に清潔野に入ることは全国的にも稀なことでしたが、当院ではスコープオペレーター業務が始まっており、この業務を拡大していこうというところでした。そのような先進的な点も魅力でした。また当院は肝胆膵外科をはじめとする消化器の手術を多く行っていることもあり、さまざまな経験が積めると思ったのも就職を決めたきっかけでした。

スコープオペレーター業務は岡山県内で広まってきてはいるものの、これだけの件数を行っているのはまだ当院くらいかと思います(2022年12月現在)。当院には心臓血管外科が無いため、臨床工学技士の大きな仕事のひとつである人工心肺装置を扱うことはほとんどありませんが、そのような中でも臨床工学技士が患者さんの治療に積極的に関っていくということを体現できている施設だと思います。

CHAPTER 03

多職種スタッフとも
コミュニケーションが多く
連携が取りやすい

私が勤務する手術室は看護師も含めて若いスタッフが多く、なかでも臨床工学技士たちは和気あいあいとした雰囲気です。一緒に手術に入るので医師や看護師とも話す機会が多くあり、良い関係が築けていると思います。内視鏡センターの業務はまだ経験が浅いのですが、こちらにいるベテランの看護師さんの知識量や緊急時の対応スキルがとても高くて、すごく勉強になっています。

手術室での業務については、定期的に行う手術では歴代の看護師さんたちが作った業務マニュアルがありますし、長く経験を積んだ看護師さんに教えてもらいながら臨床工学技士として携わっていく形を取っています。ロボット支援下手術(ダヴィンチ)などの新しい術式や症例の場合は、当日の手術がスムーズに行えるよう、事前に執刀医・麻酔科医・看護師・臨床工学技士で入念なミーティングを実施しています。また緊急時を想定したシミュレーションを行い、「こういう場合にはこうしよう」と、細かく決定事項を定めてチーム一丸で手術に挑んでいます。

CHAPTER 04

当直業務は3年目から
休日もしっかりとれる

他の病院だと臨床工学技士は当直をしていなかったり夜勤や宿直というところもありますが、当院では当直の体制を取っています。2年目から当直の研修に入り、スムーズにいけば3年目から独り立ちをします。当直の業務では日常的な機器管理や呼吸器関連のメンテナンスや安全ラウンドを行っています。院内に臨床工学技士が一人で滞在をするのですが、ペースメーカ班やカテーテル班などそれぞれに担当をするチームがあるので、当直者は第一対応を行い、その後の対応は各班の宅直者が行うという流れです。一人ですべての機器ができないと当直ができないということはありません。当直明けの日は朝に帰れますし、休暇制度も整備されていて休みはしっかり取れる職場だと思います。

CHAPTER 05

大切なのは人間力
学生のうちにいろんな経験を
積んでほしい

当院では臨床工学技士の採用にあたっては職場見学を必須としています。私も就職時に1日かけて当院の見学をしました。各部署を見て刺激を受けたのはもちろんですが、見学のときからよい印象を残せたらチャンスかな…というポジティブな気持ちもありました。採用側も学力以外に人間性も見たいだろうし、学生側も実際に病院を見た上で、この病院で働きたいと思えるかが大切だと思っています。そのような意味で見学の時間というのは必要だと思いますし、実際に会って、話して、お互いを知って、この人たちと一緒に働きたいと思って来てもらえると嬉しいです。

病院にはさまざまな職種の人がいるので、コミュニケーション力が大切になります。当院への就職を考えている方には、まずは学生のうちにアルバイトや部活などでいろいろな人と関わり、経験と人間力を磨いてもらえたらと思います。仕事の勉強は就職してからでも十分できますし、私たちでしっかりサポートします。

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