3階 ICU

3階 ICU

チーム医療を発揮して、ひとりひとりの患者さんを大切にしたケアを提供します

ICUは、重症な患者さんの集中治療を行うための病棟です。医師、看護師、臨床工学士、薬剤師などの専門的な医療スタッフが24時間体制で患者さんを見守り、治療を行います。侵襲が大きい術後患者さんや人工呼吸管理が必要な呼吸不全の患者さんなど科を問わず様々な患者さんを受け入れています。

ICUでは患者さん2名に対し1名以上の看護師が対応しています。スタッフは、医療機器を使ってモニタリングし患者さんの状態を把握して、入室時から退院を考え早期からリハビリテーションを開始しています。患者さんができるだけ早く一般病棟やHCUへの転室ができるようにケアを行っています。急に危機的状態になり入院した患者さんとそのご家族に対する心理的な支援を心がけています。

医療の最前線で働くICUスタッフは高度な専門知識と経験を持ち患者さんの命を守るために安全で質の高いケアを提供できるように日々学習しています。

ICUでは人工呼吸器に繋がれて意思の表出が困難なこともあり、急な事故・病気の悪化で緊急入院となり治療などの意思決定を迫られる場面があります。そのようなときでも、患者さんやご家族の想いに寄り添い、ベストな治療選択ができるよう支援しています。また、毎日多職種で治療方針やリハビリテーションの内容について患者カンファレンスを行っています。カンファレンスで多職種が状態を共有できているため、安心して人工呼吸器が装着していても専従の理学療法士と協力しベッドサイドに立つことも出来ています。

長期滞在となった患者さんが一般病棟へ戻られた後ICUへ顔を見せに来て下さることもあり、元気になった姿に励まされています。ICUは特有の医療機器を取り扱うため、様々な疾患の患者さんに対応できる知識と技術を習得することが必要です。そのため、定期的に医師や臨床工学技士等と共に勉強会を開催しクリティカルの専門性の向上に努めています。また、どの年代のスタッフでも緊急時等に対応できるように、様ざまなシチュエーションを予測し実践型の研修も行っています。

看護師長 : 北野 尚巳

岡山済生会外来センター病院