言語聴覚士

言語聴覚士


(ST:Speech Therapist)

当センターでは、脳卒中により生じた言語障害、脳卒中やその他の疾患により生じた嚥下障害に対して評価、訓練、指導を行っています。言語障害には大きく分けて失語症と運動性構音障害があります。失語症とは言葉が理解できない、言葉がうまく思い出せない、読み書きが難しいといった症状が現れます。運動性構音障害では発声発語のための器官が麻痺するためにうまく動かせず、いわゆる呂律(ろれつ)がまわらない話し方や声がかすれる、大きな声が出しにくいといった症状が現れます。これらの障害に対してコミュニケーション手段を探し、機能回復のためのリハビリや、家族への助言や指導を行います。

一方、嚥下障害とは食べ物が飲み込みにくい、むせやすいなどの症状が見られることを言います。のどの状態は外から観察することができないので、ファイバースコープを用いて検査(VE)を行うこともあります。また、レントゲンを用いて食べ物の飲み込みの状態を確認する嚥下造影検査(VF)も嚥下状態の評価として行っています。できるだけ口から食べられるようにリハビリを行っていますが、患者さんの状態によってはそれが非常に困難な場合もあり、その際は主治医をはじめとするスタッフやご家族と相談の上、口から食べる以外の栄養補助手段の検討も行っております。

言語療法室
VF検査