糖尿病内科の紹介
1.特徴
糖尿病内科は、糖尿病を中心として、代謝・内分泌疾患全般を対象領域とした診療科です。糖尿病診療には特に力を入れていますが、脂質異常症などの代謝疾患や、甲状腺疾患などの内分泌疾患においても専門的な診療を行っています。現在糖尿病専門医は4名(そのうち糖尿病指導医が2名)在籍しています。
糖尿病診療においては、糖尿病センターとしての診療体制を整え、専門的知識を持った多くの医療スタッフがそれぞれの強み(専門性)を活かしながら、診療にあたっています。2018年10月には、インスリンポンプ外来を開設してます。腎臓病内科や眼科を始めとする院内各科・各センターとの連携も密にして診療に当たっており、かかりつけ医の先生との医療連携も積極的に推進しています。
日々の糖尿病診療では、糖尿病教育と療養支援に特に力を入れており、糖尿病教室は月曜日から金曜日まで毎日開催し、夜間教室も含めると年間250回、350時間を超える教室を行っています。その教室では、通常の講義型の教室だけでなく、参加型・体験型の教室をできるだけ取り入れ、カンバセーションマップを用いた教室やワールドカフェスタイルの対話型教室、食事と血糖測定を取り入れた体験型教室などの取り組みを行っています。
2.診療内容
診療内容は下記をご覧ください。
実績
外来診療実績 | 2021年度 | 2022年度 |
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糖尿病地域連携パス稼働数 | 365 | 358 |
1 型糖尿病患者数 | 256 | 259 |
インスリンポンプ療法 | 87 | 90 |
SAP療法 | 56 | 60 |
ポンプ連携患者数 | 7 | 11 |
外来診療実績 | 2021年度 | 2022年度 |
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糖尿病教育入院患者数 | 158 | 147 |
上記における紹介率 | 70.2 | 73.5 |
上記における平均在院日数 | 8.0 | 7.9 |
人工膵臓による周術期管理件数 | 42 | 51 |
血糖管理のための院内紹介件数 | 496 | 469 |
リンクのご案内
「血糖トレンド」とは、糖尿病の管理における新しい概念です。睡眠時も含め24時間連続でグルコース値を測定する技術により、患者さんや医師が血糖トレンド(変動)を「見える化」できるようになりました。下記のWebサイトでは、血糖コントロールの重要性、および「血糖トレンド」の概念とその活用方法について紹介しています。
肥満症外来(BRASH-APPプログラム)
肥満症治療に特化した外来として、2024年10月から肥満症外来(月曜日:妹尾真弓、木曜日:利根淳仁)を開設しました。
AI搭載型健康アプリ「シンクヘルス」を活用した当院独自のBRASH-APPプログラム(Bariatric Approach of Saiseikai Okayama with Healthcare-app)を通じて、患者さんの効果的かつ包括的な肥満症治療をサポートします。
BRASH-APPプログラムの概要
- シンクヘルス(AI食事解析、体重記録)を活用し、アプリ上で管理栄養士がサポートします
- 実践可能な幅広い食事スタイルの選択肢を提供します
- 理学療法士と連携し、YouTube動画も活用した個々に合った実践的な運動療法を提供します
- 薬物療法オプション:必要に応じて、減量に有効な薬物療法を併用します
- 減量代謝改善手術を希望されるケースでは、岡山大学病院と連携します