薬剤師奨学金返還補助制度について

「薬剤師奨学金返還補助制度」は、支部岡山県済生会で勤務する薬剤師の方々が、学業で負った奨学金の負担を軽減し、安心してキャリアを築いていただくための支援制度です。 薬剤師資格取得には長い学習期間が求められ、学費も大きな負担となります。特に県外の私立大学へ進学する場合、6年間で1,200万円以上の学費が必要となることも珍しくありません。当院では、新卒薬剤師の方が経済的な負担を少しでも減らし、臨床現場での勤務に専念していただけるよう、この制度を設けました。 本制度では、奨学金の返還に対して毎月最大5万円、最長6年間にわたり奨学金補助手当を支給いたします。薬剤師としての第一歩を踏み出す皆様にとって、少しでも経済面での安心を提供できれば幸いです。

対象者について

この奨学金返還補助制度の対象となるのは、支部岡山県済生会（岡山済生会総合病院／外来センター病院／吉備病院／療護センター）に入職し、大学在学中に奨学金を借りて返済義務のある薬剤師の方です。薬剤師資格を取得し、医療現場での勤務を志す方にとって、経済的な負担を軽減し、スムーズに現場に馴染んでいただくための制度です。

支給金額と支給期間

本制度では、奨学金の返済補助として、月額最大5万円（年額60万円）を補助します。支給額は奨学金の借入総額に基づいて設定され、支給総額の上限は360万円です。また、支給期間は最長6年間（72か月）となり、返済総額を分割して毎月の補助額を決定します。

支給開始のタイミング

薬剤師国家試験に合格した年の4月から起算して、最長で6年間にわたって奨学金補助手当が支給されます。この支給期間中は、一定の条件を満たせば毎月の手当金が給与に加算され、返済が滞りなく進むよう支援します。

退職時の対応

奨学金補助手当の支給は、支給期間中に退職された時点で終了します。ただし、退職までに受け取った手当額については、返還義務が発生しないため、安心して制度をご利用いただけます。

申請方法

本制度の利用を希望される方は、「奨学金返還補助申請書」をご提出いただきます。申請書には奨学金の借入総額や返済額が確認できる書類（例：奨学金受給証明書）を添付する必要があります。この手続きを経て、病院側で選考を行い、補助対象となるかを決定し、結果を通知いたします。

支給の条件

本制度の支給にはいくつかの条件があります。まず、休職や育児休業・介護休業などで勤務しない場合、その期間中は奨学金補助手当が支給されません。また、月の途中で勤務を開始または終了した場合には、その月の手当は日割りで計算されます。