尿検査データの読み方
自己管理状態をみたり、合併症を早期発見するためにも定期的に検査を受け、自分の体の状態を常に把握するようにしましょう。
項目 | 正常値 | 読み方 |
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尿素窒素(UN) | 8.0~20.0㎎/dl | たんぱく質の代謝産物であり、食事によって、また残腎機能によって値が変化します。たんぱく質の摂りすぎで上昇し、食事の影響が大です。 |
クレアチニン(Cr) | 男性:0.5~1.0 女性:0.4~0.8mg/dl |
筋肉の代謝産物であり、筋肉量、運動量の多い人は高く、女性や高齢者は低くなり、体格による個人差があります。残腎機能によっても変化します。 |
尿酸(UA) | 男性:3.0~7.5 女性:1.9~6.6mg/dl |
レバー・肉エキスなどに多く含まれ腎臓以外からも多く排泄されます。高値になると痛風の症状が出ることがあります。また尿路結石の原因にもなります。 |
ナトリウム(Na) | 134~146mEq/l | 体内の水分が多くなると、値が低下します。 |
カリウム(K) | 3.3~4.8mEq/l | カリウムは筋肉の伸び縮みや神経の働きを正常に保つ働きをしています。腎不全ではカリウムの多い食品の摂りすぎで、値が上昇しやすく、カリウム中毒になると筋力低下や筋肉麻痺をきたし、不整脈や心停止の危険があります。 |
カルシウム(Ca) | 4.2~5.1mEq/l | 腎不全ではビタミンDがうまく利用されないので、腸からカルシウムが吸収されず、値が低くなり骨がもろくなります。 |
リン(P) | 2.7~4.4mg/dl | リンのほとんどは骨の中に含まれており、不足すると骨が弱くなります。高いと骨以外の場所に沈着(異所性石灰化)を起こしたり、動脈硬化の原因になったりします。 |
総蛋白 | 6.5~8.2g/dl | 総蛋白は血液中の蛋白全体量を表し、アルブミンはその主要な成分です。栄養状態の指標になります。 |
アルブミン | 3.9~4.8g/dl | |
赤血球(RBC) | 男性:410~530 女性:380~500×104μl |
赤血球がつくられなかったり、失われると低下します。貧血の指標となります。 |
ヘマトクリット(Ht) | 男性:39~52 女性:37~49% |
血液全体を100%として、赤血球の占める割合をいいます。貧血の指標となります。 |