体表の先天異常
形成外科では、先天異常(生まれつきの異常)の中でも、体の表面に関して担当しています。具体的には以下のようなものです。
耳の変形
- 埋没耳
- 耳の上側が埋まっている状態です。見た目の問題だけでなく、眼鏡やマスクが装着できないといった問題があります。生まれてから1年ぐらいなら、手術なしで装具だけで治ることもあります。それを過ぎると手術が必要となることが多いです。
- 副耳
- 耳の皮膚や軟骨の一部が飛び出しています。治療としては、手術で飛び出した部分を切除します。見た目だけの問題ですので、手術時期はご本人やご家族の希望 によります。小学生ぐらいになれば、局所麻酔で日帰り手術も可能です。それ以前になると、全身麻酔になるので入院が必要になります。
でべそ(臍突出症、臍ヘルニア)
生後1年以内なら、手術せずに綿球などで圧迫するだけでも治ることが多いです。改善しない場合や時期を逃した場合は手術になります。とび出たへそを奥に押し込んで形を整えます。
手足の異常(多指症、合指症)
1~2歳で手術をすることが多いです。余った指を切除したり、くっついた指の間を広げたりします。