フットケアをやってみよう!
フットケアとは
フットケアとは足のお手入れのことで、足を観察したり、清潔にしたり、爪を切ったりすることを指します。フットケアを行うことで足の健康状態がよくなり、つまずきや転倒の予防につながります。また、気分転換やストレス解消の効果も期待できます。
では実際に、どのような方法でフットケアを行えばよいでしょうか。ここでは具体的なフットケアの方法や日常生活での注意点についてお伝えします。
フットケアの手順
1.足を観察する
- 傷や変色、腫れ、変形、水ぶくれ、ひび割れ、タコ、ウオノメなどがないか見る
- 爪の色や変形がないか見る
2.足を洗い、清潔にする
- 足首がつかる程度のお湯(38℃~42℃程度のぬるま湯)に足を浸す(10分程度)
- 足の裏や指の間、爪の周りなどには、綿のタオルやスポンジなど軟らかい素材のものを使用する
- 石けんは、よく泡立てて優しく洗う
- 石けん分をよく洗い流す
- 乾いたタオルで水分をよく拭き取る(指の間は水分が残りやすいので注意する)
3.タコ、ウオノメなどで歩きにくい、痛みがある場合は病院で処置してもらう
- 傷のある足は、消毒し、病院受診をする
4.爪切りは、少しずつ一直線に切り、ヤスリがけをする
- 目が見えにくかったり足先に手が届きにくい方は、家族などの目の良く見える人に切ってもらう
5.保湿クリームを塗る
- 保湿剤の使用量の目安は、クリームタイプの場合は人差し指の第一関節分の量が、両手の手のひらサイズの面積に塗布する分量です
- 保湿剤を手のひらで温めてから、こすらず、皮膚に保湿剤をおいてしみ込ませる
- 毛の流れに沿って塗布する(指先や指間、爪にも塗布する(爪も皮膚の一部です))
※本記事は広報誌「やわらぎ」(171号:2021夏号)に掲載したものをWEB用に再編集したものです。
この記事を書いた人
小坂 ひとみ(こさか ひとみ)
所属
- 岡山済生会総合病院
資格
- 糖尿病看護認定看護師