身体のむくみ(浮腫)が気になったことはありませんか?
そのむくみ、実は病気のサインかも?
「朝起きた時に顔がむくむ」、「まぶたが腫れぼったい」、「長時間同じ姿勢で過ごすと足がむくむ」……。
そんな経験をしたことはありませんか?
むくみは年間を通して起こり得る現象ですが、夏場は冷房のあたり過ぎや、冷たい飲物の飲みすぎなどで水分を「出す」ことが滞るため、むくみが生じやすい季節です。むくみが生じると体が疲れやすくなったり、夏バテを起こしたりすることがあります。
日常的に起こる”むくみ”や”腫れ”は健康な人でも生じることがありますが、中には何らかの病気が隠れていることもあり、注意が必要です。
むくみには一過性(一時的)のものと、慢性的なものがあります。
それぞれ、どのような違いがあるのでしょうか。
慢性的なむくみ
数日間むくみが持続する場合には、病気が隠れている可能性があります。
慢性的なむくみの原因には、以下のようなものがあります。
- 心臓の障害
- 肝臓や腎臓の障害
- リンパ浮腫
- 薬剤性浮腫
- 下肢静脈瘤
- 深部静脈血栓症 など。
※浮腫……むくみのこと
むくみが持続する場合は、早めにかかりつけの医師へ相談しましょう。
一過性のむくみ
一過性(一時的)のむくみは生活習慣に原因があることが多いとされています。
具体的な原因には、以下のようなものがあります。
- 不規則な生活による寝不足
- ファーストフード(短時間で準備でき、すぐ食べられる手軽な食品や食事)や、インスタント食品を中心とした食生活による栄養の偏り
- 肥満傾向
- 過度なダイエットによる痩せすぎ
- 運動不足による筋肉の衰え
- ストレス
一過性のむくみは、普段の生活を少し意識するだけでも予防できます。
一過性のむくみ(浮腫)を予防するための日常生活の注意ポイント
- 適度な運動を行いましょう
- 塩分を控えましょう
- アルコールを控えましょう
- 過度なダイエットは避けましょう
- バランスのよい食事を心掛けましょう
- 冷えに注意しましょう
生活習慣を見直したり、発汗を促す運動を行ったりして血流と代謝を整え、むくみを早めに解消しましょう。
また、むくみが持続する場合には病気が潜んでいる可能性があります。そのような場合は、早めに医療機関を受診しましょう。
※本記事は広報誌「やわらぎ」(163号:2020年冬号)に掲載したものをWEB用に再編集したものです。
この記事を書いた人
中島 幸恵(なかしま さちえ)
資格
- がん看護専門看護師
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