腎生検について
蛋白尿、血尿、腎機能低下のある患者さんにとって最も相応しい治療法を決定するために、尿を作る臓器である腎臓の一部をとり、顕微鏡で評価することが必要になります。「腎臓から組織をとる手技」のことを「腎生検」と呼んでいます。
腎生検の目的
- 正確な組織情報を得ること
- 病気の見通しを予測すること
- 適切な治療法を決定すること
腎生検が必要になる場合
- 血尿が持続し、進行する慢性腎炎が疑われる時
- 1日1.0g以上の蛋白尿がある時
- 大量の蛋白尿、むくみがみられる時(ネフローゼ症候群など)
- 急速進行性腎炎が疑われる時
- 急速進行性腎炎とは:血尿、蛋白尿が存在し、数週から数カ月で腎臓が働かなくなる腎炎ですが、早期発見、早期治療にて改善する可能性があります。
- 原因不明の腎不全で腎臓が小さくなっていない場合
(『より良いインフォームド・コンセント(IC)のために』日本内科学会発行より引用)
なお、腎生検の詳細は担当医よりご説明させていただきます。