腎移植について
慢性腎不全治療の三本柱の一つ、腎移植は唯一の根治治療です。提供者(ドナー)から正常に働いている腎臓を提供してもらい、手術で移植するという方法です。移植がうまくいけば透析は不要となり、完全に社会復帰することが可能となります。しかし、拒絶反応を抑える免疫抑制剤を飲み続ける必要があり、引き続き自己管理を行っていかなくてはなりません。手術後に移植した腎臓が拒絶される場合もあります。その時には移植した腎臓を再び取り出し、透析療法を再開することになります。
腎移植には、死体腎移植と生体腎移植がありますが、最近の移植技術や免疫抑制剤の進歩により、生着率の差は少なくなっています。