岡山済生会総合病院

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活動記録

「済生丸」が愛媛県原子力防災訓練に参加しました

10月23日、愛媛県で、地震を原因とする四国電力伊方原発(愛媛県伊方町)の放射能漏れ事故で原発から半径30キロ圏内の7市町の住民が陸海空路で避難するという想定の原子力防災訓練が実施されました。

東京電力福島第1原発事故後、愛媛県での広域避難訓練は今年2月に続き2回目であり、県と20市町、自衛隊、警察、消防など73機関計約1万3,000人が参加する大規模訓練となりました。

地震により道路が分断され住民が海上から避難するという状況を想定し、本会からは済生丸が訓練に参加しました。
当日は、松山病院放射線科部長、山本医師をはじめ本会職員14名が済生丸に乗り組んだほか、被災者役として地元の方10名にご協力を頂きました。
県知事の要請により、済生丸は宇和島港へ救援に向かい、午前10:40から港に集合した被災者の乗船を開始しました。

乗船にあたっては、まず、サーベイメーター(放射線測定器)を使用してスクリーニングを行い、汚染が大きい被災者の隔離・除染を行いました。
11:00に出航し、被災者全員が住民登録票及び問診票を作成しつつ、骨折等治療が必要な者に対しては順次応急処置が行われました。
11:40には、原発30km圏内を脱した旨の発表が船長からありました。

その後、船室に集合した被災者に対して、放射線障害予防薬として使われる安定ヨウ素剤についての説明等を行いつつ宇和島港に戻り、12:10に訓練は完了しました。

訓練中の済生丸には、マスコミ関係者も同乗し、当日夕方のNHKニュースと地元愛媛新聞で訓練の様子が報道されました。

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